4_北海道岩内町多頭飼育救済支援レポート(行政枠)

申請No.4
申請日:2023年4月14日
申請/実施責任者:岩内町役場
場所:北海道岩内町
居住者:当事者本人(70歳、女性、パート)、夫(70歳、男性、パート)
居住環境:持ち家/一戸建て
生活保護の受給状況:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数:24頭(当初30頭で申請したが実際は24頭)
手術日:2023年5月15日、16日
協力病院:Mobile VET Office
チケット発行数:30枚
手術頭数:24頭(正しい総数は24頭で、部屋に猫が多く正確な数を把握できておらず、チケットを多めに申請していた。)
協働ボランティア:なし

申請から不妊手術完了までの経緯(行政報告書より)

  1. 野良猫に餌をあげており、10年ほど前から野良猫が住み着くようになった。
  2. 最初は1頭だけだったが、そのうち5~6頭が住み着くようになり、最初の1頭が妊娠・出産。その後も妊娠・出産を繰り返して25頭になった。
  3. 2023年3月に当事者の娘が振興局へ相談。振興局からの情報提供により発覚。
  4. 振興局と一緒に当事者宅を訪問し、室内飼育の徹底などを指導したがと不妊手術を行うよう指導。
  5. 面談の際に「これ以上猫が増えると飼いきれないため、不妊手術を行いたい」と要望があったが、当事者自身では対応が困難なため申請に至る。
  6. 当初30頭で申請したが、実際は24頭で全頭手術済みとなった。
  7. 部屋の中が片付けられ、支援前よりスペースが広くなった。猫の体調の変化等はなく、手術前と比べて人に懐くようになった。
  8. 猫は全頭当事者宅へ戻っている。今後は、振興局と協力しながら猫の譲渡を進める予定である。
手術日 オス メス 耳カットのみ
5月15日 5 10 0 15
5月16日 9 0 0 9
14 10 0 24

【現場写真(支援前)】

【現場写真(支援後)】

今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(行政報告書より)
手術が無事に行われ成功してよかった。今後も、困っている猫がいたら活用させていただきたいと思っております。


どうぶつ基金スタッフコメント
最初は優しい気持ちから野良猫への餌やりを始めたのだと思います。当事者のその気持ちは責められるべきではありませんが、不妊手術をしていないと猫はどんどん増えていきます。当事者が不妊手術の重要性を認識していれば、このような状態にはなりませんでした。
支援前は室内外を行き来していた猫も、支援後は完全室内飼育となりました。全頭手術済みとなったことから、これ以上猫が増えることはありません。現場の写真から室内は清潔に保たれていることが分かります。今後は行政の協力を得ながら譲渡によって頭数を減らしていくとのこと。当事者には、飼い主として残った猫たちのお世話を最後までしっかりと行っていただくことを求めるとともに、猫たちに穏やかな暮らしが戻ることを願います。


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