65_鹿児島県鹿児島市 多頭飼育救済支援レポート(行政枠)同案件2回目
申請No.65
申請日:2023年2月28日
申請/実施責任者:鹿児島市 生活衛生課
場所:鹿児島県鹿児島市
居住者:当事者本人(46歳、女、パート)、配偶者(48歳、男、無職)、子(3歳、男)、当事者父(82歳、無職)、当事者母(74歳、無職)
居住環境:持ち家/戸建て
生活保護の受給状況:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数:35頭
手術日:3月9日
協力病院:ル・オーナペットクリニック
チケット発行数:3枚(総数35頭のうち未手術の3頭分を申請)
手術頭数:3頭
協働ボランティア:なし
申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)
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- 1回目の支援時にチケットによる手術30頭+当事者自身による手術2頭=成猫32頭は全頭手術済みとなった。1回目の支援時に17頭の子猫が生まれたが14頭が発育不全等で死亡。7カ月まで育った3頭の子猫について2回目の申請を行った。
※鹿児島市1回目レポートはこちら。 - 2回目の支援で35頭全頭の不妊手術が完了。手術後、一部の猫は穏やかになりマーキングも軽減した。
- 片づけや清掃が行われたことで、猫の飼養スペースが広くなり室内の臭いも軽減された。
- 35頭の猫は当事者が飼育を継続する。
- 1回目の支援時にチケットによる手術30頭+当事者自身による手術2頭=成猫32頭は全頭手術済みとなった。1回目の支援時に17頭の子猫が生まれたが14頭が発育不全等で死亡。7カ月まで育った3頭の子猫について2回目の申請を行った。
手術日 | オス | メス | 耳カットのみ | 計 |
3月9日 | 0 | 3 | 0 | 3 |
計 | 0 | 3 | 0 | 3 |
今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
1回目の申請から手術日までに産まれた17頭の子猫のうち、残念ながら14頭が発育不全等で亡くなってしまった。しかし、2回目の支援で7カ月まで育った子猫3頭の不妊手術を実施することができ、当事者宅で飼養されている全頭について手術を終えることができた。
当事者宅の猫は近親交配を繰り返しており、子猫が産まれるたびにほとんどの猫が亡くなるということを繰り返していたと思われる。2回の支援で全頭の手術が完了し、これ以上の繁殖を防ぐことができた。
どうぶつ基金スタッフコメント
1回目の支援から期間が経っても子猫17頭の追加申請がなく気になっていましたが、12月に状況を確認したところ、残念ながら14頭が亡くなっていました。
多頭飼育崩壊の現場で子猫が健全に育つことは稀なことです。近親交配による健康上の問題で長く生きられないケースや、生まれても周りの成猫に殺されることが多く、目を覆いたくなるような状態がひろがっています。今回の現場でもたった3頭になってしまいましたが、獣医師の助言も受けて何とか7カ月まで成長することができ、不妊手術にこぎつけることができました。子猫3頭を含む35頭が引き続き現場で暮らしますが、当事者がしっかりと飼い主の責任を果たしてくれることを願います。