理事長 佐上邦久ごあいさつ

利他の心が創る 殺処分ゼロの日本。

お礼とご報告

環境省から公表された平成26年度犬猫の殺処分数は、犬約2万頭 猫約8万頭 計10万頭でした。平成25年度から一年で21%の減少が実現できました。
ながらく日本は欧米に比べて動物愛護後進国といわれてきましたが、犬猫の殺処分数はアメリカの年間270万頭に対し日本は10万頭です。ドイツでは毎年約40万頭の猫が殺処分されていますが日本は8万頭です。(※国立国会図書館調査及び立法考査局農林環境課の調査より)この数字から日本はGDP上位4か国の中で最も殺処分数が少ない国になったことがわかります。
どうぶつ基金が設立された1988年ごろ、日本の殺処分数は約100万頭でした。「不妊手術をする」「譲渡を促進する」ことで殺処分ゼロは実現できるという私たちの実践活動は、焼け石に水と揶揄されていました。 そんな中、殺処分数を10分の1まで減少させたのは、里親探しや不妊手術をコツコツと行ってきた名もなき人たちの行動力と利他の心です。
こういった皆様の温かいご支援のおかげで平成27年度は8,036頭の不妊手術を行うことができました。世界自然遺産登録を目指す鹿児島県徳之島では絶滅危機にあるアマミノクロウサギを猫が捕食している事が発覚、どうぶつ基金では徳之島に住む2,136頭の猫に不妊手術を施すことが出来ました。その結果、2014年に9頭も発見されていた猫に殺されたと思われるアマミノクロウサギの死体は2015年は1頭に減りました。またこれまで長年発見されなかった地域でクロウサギが確認されるようになりました。
私たちは今までの実践活動と結果を誇りに、利他の心を行動規範として殺処分ゼロ実現に向け、さらに努力をしたいと思います。

いつも利他の心をもって共に歩んで下さるボランティアや獣医師の皆様、ご支援をいただく皆様、行政の皆様に心よりお礼申し上げます。

公益財団法人どうぶつ基金
理事長 佐上邦久