三重県さくらねこTNRプロジェクト実施報告(2021年度第1回目)

全国で緊急事態宣言が解除されてから1ヵ月。

ワクチンの接種率も上がり、
新型コロナウイルスの感染者数は
全国的に減少傾向が続いています。

街の人出は増えていますが、まだまだ油断禁物です。
どうかご自愛ください。

そんな緊急事態宣言下で
延期になっていた事業が行われましたので
ご報告いたします。


三重県、地域住民、ボランティア、関係市町職員と協働して、
2021年度、第1回目の一斉TNRを実施いたしました。

三重県動物愛護センター(あすまいる)で
10月20日~21日の2日間 177頭の不妊手術が行われました。

どうぶつ基金の山口獣医が、
2018年度より行政獣医さんに不妊手術の技術指導を行っており、
技術の向上によって短時間で安全に手術が行われています。


主 催:公益財団法人どうぶつ基金、三重県
申請者:三重県動物愛護推進センター「あすまいる」
日 程:2021年10月20日(水)~21日(木)
会 場:三重県動物愛護推進センター「あすまいる」
執刀医:山口獣医師、県職員(獣医師)
ボランティア獣医師:辻獣医師(三重県獣医師会支部長)
診療:不妊手術(オス・メス)、3種混合ワクチン、補液、
   ノミ、ダニ・回虫の駆除(レボリューション)、負傷治療など
診療以外:耳先のV字カット(さくら耳)、爪切り、耳掃除、ブラッシングなど
手術数:177頭


三重県の獣医さんたち!もうしっかり施術できます。スゴイ

今回は2名の県の獣医さんが、山口獣医から指導を受けます。

県獣医さんが補液を担当

麻酔を打っていきます。これも県獣医さんの仕事です。

三重県との協働は
2014年伊賀市の大滝という集落で行われた一斉TNR
最初だったと記憶しています。

一件のエサやりさんが増やしてしまった
65匹の猫の不妊手術を公民館で行いました。

当時、伊賀保健所の千田獣医師から伺った話では、
自治会に何度も足を運び、地域猫活動の合意、会場として自治会の集会場、
猫の保管場所として伊賀上野農協大滝農産物集出荷施設の
使用許可を得るのに、2年以上かかったそうです。

一つの集落で地域猫活動を行うのに
2年もかかっていては三重県のノラ猫問題は
永久に終わらないのではないか。

問題を解決するには何よりも不妊手術の先行が必要であるということから、
三重県はTNR先行型地域猫活動にシフトチェンジを行いました。

2017年5月28日にあすまいるが開所し、
三重県の各市町村から運び込まれた
猫のTNRをどうぶつ基金と協働で行ってきました。

行政とどうぶつ基金の事業は「三重県モデル」という先進の協働となり、
全国の行政が視察に来られ、マスコミにも取り上げられました。

あれから、もう7年のお付き合いです。

三重県の殺処分数は大きく減少し、
事業は確実に成果を発揮しています。

私たちは、これからも身を引き締め、
殺処分ゼロを目指します。
2014年三重県伊賀市大滝

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毎月のチケット発行、離島での一斉TNRや、多頭飼育救済の緊急対応など、
いざというときにどうぶつ基金が迅速に活動できるのは、
皆様より日ごろから継続的にいただくご支援があればこそです。

皆様、本当にありがとうございます。

飼い主のいない猫すべてに不妊手術を施して、
これ以上増えないようにする
『さくらねこTNR』などの長期プログラムには
『毎月』の継続したご支援が欠かせません。

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\殺処分ゼロへのご支援をお願いいたします/

ヤフー募金でTポイントを1ポイントから寄付できます。
有効期限前に余ったポイントでご寄付をお願いします。
たった1ポイントでも、たくさん集まれば、
それは猫を助ける大きな力となります。

https://donation.yahoo.co.jp/detail/5171001/

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