回答が届きました(奄美ノネコ譲渡制度等 の改善を求めて)

この度、奄美大島ねこ対策協議会 より、ノネコ譲渡における改善を求める要請書に対する回答が届きましたのでご報告いたします。
環境省などが奄美大島でノネコを捕獲し始めて約2か月が経過した9月18日、どうぶつ基金獣医とNPO法人ゴールゼロ代表で、奄美大島ねこ対策協議会に、ノネコ譲渡における改善を求める要請書を4団体の連名で提出しました。(連名4団体:どうぶつ基金、ゴールゼロ、どうぶつたちを守る会ケルビム、琉球わんにゃんゆいまーる)
早急にノネコの情報を公開し、里親探しもスムーズに安全に行えるように強く要請した結果、奄美大島ねこ対策協議会事務局から回答が届きました。

要請に対しては一件以外は、すべてゼロ回答、またはゼロ回答と現状の説明だけという内容でしたが、唯一要請3には、

鹿児島県迷子犬猫情報サイトへの掲載は、鹿児島県へ要請します。

という回答(下記参照)を得ることができました。速やかに実行していただきたいと考えています。

以下に 回答書及び回答に対するどうぶつ基金の見解と今後の対応について記します。

 

回答書

平成30年9月18日付け要請書への回答につきましては、要請書受付後、関係機関と協議を行い、その結果、要請に対する回答については、下記の通りとなりました。
今後とも、奄美大島におけるノネコ対策について、御理解・御協力よろしくお願いいたします。

【要請1】譲渡希望者に義務付けられた提出書類が多いことにより譲渡の機会を損失しています。
提出書類から納税証明、所得証明などを削除して鹿児島県動物愛護センターで実施している 譲渡事業と同等にしてください。
【回答】ノネコはノラネコに比べ飼育するのが難しいとされています。そのため、しっかりした体制を整える必要があり、それには相応の経済的負担がかかります。審査会において、飼養が適切に行われるか、譲渡対象者として適合するか確認するための指標の1つとして所得を参考にしています。そのため、納税証明・所得証明を提出していただいています。
また、虐待や近隣住民とのトラブル、多頭飼育崩壊などが全国的に報告されており、このような問題を防止する観点から、譲渡対象者としての認定を申請する際にいくつかの書類を提出いただいているのでご理解ください。

どうぶつ基金の見解:これまで奄美大島ねこ対策協議会から引き取られたノネコ19頭のうち地元の獣医が引き取った1頭を除く18頭に対して事後調査を行いました。そのノネコ全頭において、ノラ猫と同等またはノラ猫以上に人なれしやすく、飼いやすいという結果を得ました。「ノネコはノラネコに比べ飼育するのが難しいとされています。」という協議会の見解が誤っていることが明らかになりました。誤った見解に起因した納税証明・所得証明の提出は不要と考えます。本件については引き続き要請します。


【要請2】駆除を行う前に、平成15年から15年間行われていない奄美大島全体のクロウサギの生息個体数の調査を速やかに行い、結果を公表してください。
【回答】山中でノネコがアマミノクロウサギだけでなくケナガネズミ等他の希少動物も捕食していることは事実です。生態系へ影饗を及ぼすノネコの山中からの排除は必要不可欠です。
調査については、環境省では、毎年奄美大島におけるアマミノクロウサギを含む希少動植物のモニタリング調査を実施し、アマミノクロウサギの個体数の傾向を把握しており、奄美 希少野生生物保護増殖検討会で報告しています。

どうぶつ基金の見解:ゼロ回答と現状の説明だけという内容です。本要請は、「15年間行われていない奄美大島全体のクロウサギの生息個体数の調査を速やかに行い、結果を公表してください。」というものです。環境省による2013年の報道発表においてもクロウサギの数はエリアによっては5倍になっています。今年の春にはクロウサギの増加によるタンカンの食害まで報告されるほどです。クロウサギウォッチングを27年間毎晩のように行っているネイチャーガイドに対する聞き取り調査においても、生息数は平成15年と比べて数倍以上に増加しているという報告を得ています。本件については引き続き要請します。


【要請3】すでにTNR不妊手術済みのさくらねこが捕獲されています。飼い猫、ノラネコ、地域猫、さくらねこ(TNRの際に手術済の印に耳先をV字カットされた猫)が森に入りノネコとまちがって捕獲されることが明らかです。速やかに探すことができるように「環境省 収容動物検索情報サイト 迷子にさせてしまったら」の内容に従って「鹿児島県迷子犬猫情報サイト」への掲載をしてください。
【回答】飼い主からの迷い猫の相談は各市町村で随時受け付けています。 捕獲された猫が飼い猫と判断された場合は、市町村役場の掲示板にて公示することになっています。「鹿児島県迷子犬猫情報サイト」への掲載は、鹿児島県へ要請します。

どうぶつ基金の見解:こうしている間にも猫は捕獲され殺処分の脅威にさらされています。一刻も早く実行して戴くようお願いします。


【要請4】すでに「さくらねこ」が捕獲されています。「さくらねこ」「地域猫」「飼い猫」「マイクロチップ未装着の飼い猫」が迷い猫になり森に入って捕獲されたのではないかと、 探している人がいる可能性があります。 猫の所有者又は占有者を確認するためにも、 捕獲日時、 捕獲場所を速やかに自身のHPや広報紙等で公開してください。
【回答】飼い主からの迷い猫の相談は各市町村で随時受け付けています。 捕獲された猫が飼い猫と判断された場合は、市町村役場の掲示板にて公示することになっています。 なお、捕獲場所については、希少種保全の観点から詳細を公開していません。

どうぶつ基金の見解:ゼロ回答と現状の説明だけという内容です。また「捕獲場所については、希少種保全の観点から詳細を公開していません。」という回答に至っては、本件内容と無関係です。 迷子になった猫の所有者又は占有者が猫を確認するためにも、 捕獲日時、 捕獲場所は必要不可欠な情報です。また平成24(2012)年動物愛護法改正 委員会決議/付帯決議においても「インターネットの活用等により譲渡の機会を増やすこと」という内容を無視しています。本件については引き続き要請します。


【要請5】環境省は、平成25年度、奄美大島山中にて6頭のノネコ捕獲を行った後、ノネコの譲渡会を開催し全てのノネコが譲渡されました。環境省奄美野生生物保護センターのHPネコの飼い主募集と同様の情報公開及び譲渡会の開催をしてください。
【回答】ノネコの譲渡については、環境省・鹿児島県・奄美大島5市町村のホームページで飼い主を募集しています。また、協議会としては、これまでも譲渡対象者ヘノネコの情報(毛色、 性別、 写真等)を伝え、希望者とのマッチングを開催しています。

どうぶつ基金の見解:ゼロ回答と現状の説明だけという内容です。本件については引き続き要請します。


【要請6】現在、毎週月曜日の夕方18時前に送られてくるノネコの収容状況連絡メ ールから、 木曜に開催されるマッチング(引き取り希望日)までの期間が実質2日と短く、これを逃して、誰も引取りがなかった場合、猫は殺処分されます。 譲渡希望者は場所の確保、航空チケット 手配、配車、 協力人への呼びかけなどを準備する時間的余裕が与えられず、 冷静な判断のも とに引取りができません。 また収容猫に与えられたマッチングの機会がたった1回という制度は猫が生きる機会を損失しています。 保護期間を1ヶ月以上取り保護期間中は常に譲渡の機会を与えてください。
【回答】現在、 収容状況については、譲渡対象者に毎週月曜日に連絡していますが、連絡日を金曜日に変更します。このことにより収容状況の把握、マッチィングの日程調整を行いやすく なると考えます。 なお、 収容状況については、 譲渡対象者から事務局に問い合わせていただ くと、随時お知らせします。また、マッチング日程は、木曜日以外でも相談に応じています。

どうぶつ基金の見解:ゼロ回答と現状の説明だけという内容です。本件については引き続き要請します。


【要請7】殺処分前に全頭引き取る方針のNPO法人ケルビムなどの団体も存在する中、毎月1回程度の来島で済むようノネコ管理センターでの保護期間を1ヶ月以上に延長してください。 せめて、50頭の収容可能限界頭数を超えるまでは、たとえ保護期間を超えても飼養してあげてください。
【回答】協誦会では捕獲された全てのノネコに譲渡の機会を設ける方針をとっています。 奄美ノネコセンターは、あくまで一時的な収容を想定した施設であり、収容期間は原則1週間としています。

どうぶつ基金の見解:ゼロ回答と現状の説明だけという内容です。本件については引き続き要請します。


【要請8】不妊手術およびマイクロチップの装着を島内指定動物病院(鹿児島県獣医師会 大島 支部会員病院)に限定しないでください。 ノネコのマッチング後に、島内指定動物病院(獣医師会員病院)での不妊手術、マイクロチップが済むのを待っていては、当日または翌日に猫を連れて帰ることができず、代理人を立てられない場合には、島に滞在し続けるか、後日 再来島しなくてはなりません。これは猫の生きる機会の損失になります。不妊手術病院を限定せず、協議会が認定した者には引き取り後、速やかに猫の不妊手術とマイクロチップを約束させて、マッチング当日または翌日には猫を連れで帰ることができるようにしてください。
【回答】ノネコ譲渡実施要領では、譲渡したネコの繁殖によるトラブルを防ぐために原則不妊去勢手術とマイクロチップ装着を義務づけています。輸送については、譲渡対象者が再来島しなくてよいように協議会の方で空輸の協力を致しています。なお,空輸に係る費用は、譲渡対象者の負担となります。

どうぶつ基金の見解:ゼロ回答と現状の説明だけという内容です。本件については引き続き要請します。


【要請9】どうぶつ基金が運営する「あまみのさくらねこ病院」では、猫の不妊手術、さくら耳カット、ワクチン、ノミダニ駆除、マイクロチップ装着をすべて無料で行います。譲渡希望者が「あまみのさくらねこ病院」で無料獣医療を受けることができるようにしてください。
【回答】ノネコ譲渡実施要領では、譲渡したネコの繁殖によるトラブルを防ぐために原則不妊去勢手術とマイクロチップ装着を義務づけています。手術は協議会が負担することになっており、鹿児島県獣医師会と不妊去勢手術の業務委託契約を交わしています。今後の状況によっ ては、譲渡体制について協識します。

どうぶつ基金の見解:ゼロ回答と現状の説明だけという内容です。どうぶつ基金の負担による無料の猫の不妊手術、さくら耳カット、ワクチン、ノミダニ駆除、マイクロチップ装着は、行政、譲渡希望者双方の負担軽減をはかり、譲渡機会を拡大することは殺処分の回避につながります。本件については引き続き要請します。

以上


どうぶつ基金の考えるノネコ管理計画の疑問点と問題点と提案はこちらで随時更新しています。
ノネコ管理計画の疑問点と問題点と提案 (どうぶつ基金HP)

先日、「あまのくん」に引続き「いきくん」と「なんりくん」が奄美から大阪と東京に到着しました。
下記サイトからそれぞれの様子を確認することができます。いきくんは到着当日からすでに甘えているようです
(「あまのくん」は正式譲渡まであと少し。ただいまトライアル中!)
「いきくん」譲渡認定者さんのブログ: Noah’s Ark~13ニャンと暮らして~
「なんりくん」NPOゴールゼロさんのブログ:NPOゴールゼロのブログ

これまでに捕獲されたノネコは沖縄のNPO法人ケルビム、東京のNPO法人ゴールゼロ、大阪の譲渡認定者の方などの必死の努力により殺処分ゼロが続いています。

要請書はこちらから
回答書はこちらから

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