28年度さくらねこTNR無料不妊手術事業報告
皆様へ
どうぶつ基金の活動に日頃よりご関心をお寄せいただき、誠にありがとうございます。
日々、殺処分ゼロに向けた活動を全国で行っていると新たな問題が見えてきました。
一つは全国で増えている多頭飼育崩壊です。不妊手術をせずに飼った猫が出産を繰り返し数年で数十頭に増え、家の中は崩壊しています。どうぶつ基金では地域のボランティアや行政と協働して、まず全て猫に不妊手術を行い繁殖を防ぎました。その後はボランティアや行政が協働して飼い主と猫のケアにあたっています。
もう一つは離島での猫の過剰繁殖です。どうぶつ基金ではこれまで多くの島で不妊手術を実施してきました。人口よりはるかに多い猫が暮らす離島では、猫が観光資源として脚光を浴びる陰で起こる様々な問題があります。これらを解決するにはまず獣医師たちと島に渡り、全頭に不妊手術をします。そうすることで過剰繁殖は ストップし、さかり声や尿臭は激減します。「さくらねこの島」では性格も穏やかになった「さくらねこ」たちと島民の間に新たな共生の形ができてきました。多くの猫島が在る瀬戸内海では「世界一猫にやさしい島々」をつくる取り組みが始まりました。
どうぶつ基金は、殺処分ゼロのゴールが見えてきた今こそ、焦らず一つ一つの命を大切に、丁寧な活動で殺処分ゼロを実現したいと思います。
今後ともどうぶつ基金へのご支援を、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
公益財団法人どうぶつ基金
理事長 佐上 邦久
平成28年度さくらねこ無料不妊手術事業は、平成28年度日本郵便の年賀寄附の助成を受けています。
どうぶつ基金が不妊手術をした猫の数
H28年度 | H16年~28年 累計 |
---|---|
16,741匹 | 41,386匹 |
- 応募期間
- 一般枠 4月から2月まで 毎月1日から5日
- 行政枠 年中受付
- 応募方法
- 一般枠 インターネットの申し込みフォーム
- 行政枠 協働登録後、インターネットの申し込みフォーム
※行政枠(地方公共団体)および準ずる団体(行政が管理する施設の管理者)
例)○○県公園管理協会、公民館など
※一般枠:行政枠以外のものを指す。
手術実施頭数と内訳
協力動物病院リスト
平成28年度に協働した自治体(計33)
行政(地方公共団体)および準ずる団体(行政が管理する施設の管理者、例:〇〇県公園管理協会、公民館など)
- 金沢市(出張手術)
- 新潟県東港(出張手術)
- 高知県香美市(出張手術)
- 東京都(出張手術)
- すんどぉー!沖縄さくらねこTNRプロジェクト(出張手術)
- やるで!大阪さくらねこTNRプロジェクト(出張手術)
- 香川県志々島(出張手術)
- 香川県第2回男木島(出張手術)
- 大阪学院大学(出張手術)
- 香川県男木島(出張手術)
- お初天神商店街(出張手術)
- 多頭飼育崩壊支援(出張手術)
- 北海道占冠村(チケット発行)
- 東京都青梅市(チケット発行)
- 東京都府中市(チケット発行)
- 東京都武蔵村山市(チケット発行)
- 東京都小金井市(チケット発行)
- 東京都瑞穂町(チケット発行)
- 東京都あきる野市(チケット発行)
- 東京都西東京市(チケット発行)
- 東京都福生市(チケット発行)
- 神奈川県小田原市(チケット発行)
- 神奈川県茅ヶ崎市(チケット発行)
- 千葉県我孫子市(チケット発行)
- 埼玉県飯能市(チケット発行)
- 埼玉県(公財)戸田市水と緑の公社(チケット発行)
- 埼玉県日高市(チケット発行)
- 埼玉県ふじみ野市(チケット発行)
- 埼玉県杉戸町シルバーセンター(チケット発行)
- 千葉県袖ケ浦市(チケット発行)
- 愛知県知立市(チケット発行)
- 三重県伊賀保健所(チケット発行)
- 三重県鈴鹿保健所(チケット発行)
- 三重県熊野保健所(チケット発行)
- 大阪府大泉緑地(チケット発行)
- 大阪府泉大津市(チケット発行)
- 大阪府寝屋川市(チケット発行)
- 大阪府浜寺公園(チケット発行)
- 大阪府曽根崎お初天神通り商店街会(チケット発行)
- 大阪府二色の浜公園(チケット発行)
- 大阪府お初天神通り商店街会(チケット発行)
- 大阪府鶴見緑地公園事務所(チケット発行)
- 大阪府深北緑地(チケット発行)
多頭飼育崩壊支援について
多頭飼育崩壊とはペットを自宅など同一ヵ所で最初は適正頭数を飼っていたが、避妊手術など適正な措置を行わないままに無計画に飼った末に飼い主の予想を超えて異常繁殖が繰り返され、経済的にも破たんし飼育放棄に近い状態になる現象です。苦情件数は全国で年間およそ1,800件。(NHKクローズアップ現代+より)
ここ数年、全国的に多頭飼育崩壊に関するトラブルの報告は増加の一途をたどっています。全国ネットのメディアでも複数放映されるなど、近年では新たな社会問題として表面化し喫緊の課題となっています。平成28年度においてはどうぶつ基金では17件418頭の無料不妊手術を実施致しました。
NHKクローズアップ現代+で放送
下記動画よりご覧いただけます。
多頭飼育崩壊とはペットを自宅など同一ヵ所で最初は適正頭数を飼っていたが、避妊手術など適正な措置を行わないままに無計画に飼った末に飼い主の予想を超えて異常繁殖が繰り返され、経済的にも破たんし飼育放棄に近い状態になる現象です。苦情件数は全国で年間およそ1,800件。(NHKクローズアップ現代+より)
ここ数年、全国的に多頭飼育崩壊に関するトラブルの報告は増加の一途をたどっています。全国ネットのメディアでも複数放映されるなど、近年では新たな社会問題として表面化し喫緊の課題となっています。平成28年度においてはどうぶつ基金では17件418頭の無料不妊手術を実施致しました。
石川県金沢市の多頭飼育崩壊支援
飼い主は集合住宅に住む1人暮らしの女性、当初2頭だった猫の1頭が脱走、帰宅後数頭を出産しその後、繁殖を繰り返し2年で38頭に増えた。集合住宅の管理者に、猫の処分か立ち退きの2択を迫る中、金沢市の行政からどうぶつ基金に出張手術の申請があり、全頭の手術を金沢市小動物管理センターで行った。今後は金沢市行政とボランティアで新しい飼い主に譲渡。
上記は金沢市小動物管理センターの処置室で、ここを手術会場として使用させて頂きました。このように多頭飼育崩壊支援においては、人的支援及び場所の提供等、様々な面で行政側の協力が必要不可欠となります。 今回の申請者は金沢市小動物管理センター様。
出張手術の活動報告
下記動画よりご覧いただけます。
メディア掲載
その他の掲載はメディア掲載ページからご覧下さい。