どうぶつ基金では無料不妊手術や助成金の給付などの不妊手術啓発事業を中核事業として行ってきました。地域集中不妊手術を行った猫の数は数千頭におよび、その結果、神奈川県座間市や愛甲郡清川村などで、行政による猫の引き取り殺処分ゼロを達成してきました。
最近では行政による「飼い主のいない猫のための不妊手術費用」の助成が行われるようになってきました。これは素晴らしいことなのですが、行政による助成の場合「ひとり一匹まで」「手術費用の半分を限度とする」といった決まりがあるものが多いのが現状です。
TNRによって猫の繁殖を制限するためには、短期間に集中してコロニーの猫ほとんど全てに不妊手術を施すことが重要です。行政による助成の在り方ではあまり実効力がありません。
どうぶつ基金が過去に行った例では、川崎市桜本1丁目、2丁目の自治会の要望を受け、飼い主のいない猫に対して短期間に集中的に約200頭の不妊手術を施し、画期的な成果をあげています。
このように行政、個人ボランティア、自治会の皆様などと一緒になって殺処分ゼロを実現していくのが、どうぶつ基金の不妊手術啓発事業です。
TNRを積極的に行うグループや個人を応援します。最初の申し込みで10匹までの助成金を受け取ることができます。猫の頭数が多い場合にはさらに追加申請を受け付けます。TNRにより「殺処分されるために生まれてくる小さな命」を減らすには短期間に集中して不妊手術を行うことが不可欠です。
本年度は5月1日から募集を行います。
どうぶつ基金では行政による殺処分ゼロ実現のために様々な取り組みを行っています。
犬や猫の不妊手術奨励事業はその中核事業です。
一般の動物病院での不妊手術は生後6カ月以上経過後しか行わない場合が多いのですが、どうぶつ基金では早期不妊手術を実践し啓発しています。
早期不妊手術の目的は「殺処分されるために生まれてくる不幸な命を増やさないこと」ですが、実は手術後の犬や猫たちの健康面や問題行動の予防などにもメリットがあります。
野良猫の殺処分「ほぼゼロ」に 東京千代田区の不妊助成が成果 産経ニュース
都心でトラブルになりがちな野良猫問題に対し、東京都千代田区が約10年前から取り組む「飼い主のいない猫の去勢・不妊手術費助成事業」が成果を上げている。
きっかけは平成12年、毒入りの餌を食べた15匹前後の猫が公園で死んだ事件。事業は不妊手術に区が雄1万7千円、雌2万円を上限に助成する。多い年で約200匹が施術された。
術後の目印に三角の切り込みを耳に入れ、回復を待って元の場所へ。一代限りの「地域猫」として周辺住民が世話をし、ボランティアも巡回するようになった。事業開始の年には72件あった殺処分は、21年度は「ほぼゼロを達成したはず」と千代田保健所。
国会議事堂をはじめ中央官庁や企業を抱える同区にあって、小さな存在が住民に結び付きをもたらしている。